先日、アシックスが主催するレースに参加してきました。
5000mタイムトライアルの「META:Time:Trails 東京大会」です。
2022年7月10日、東京都夢の島陸上競技場でアシックス主催「asics META:Time:Trails 東京大会」が開催されました。 このイベントはトラックでの5000mタイムトライアルをするイベントです。 2022[…]
ここでアシックス新作の「METASPEEDSKY+」「MATASPEEDEDGE+」の試し履きができるというのを聞いて、北海道マラソンの練習も兼ねて参戦したわけです。
私が走る組は15:30スタートでしたが、試し履きに時間を作るため13:00に会場入りし、新作の「METASPEED SKY+」、「MATASPEEDEDGE+」の両方を履き比べしてみました。
スペック等はアシックスホームページをはじめ、色々なショップの販売ページや店頭でわかるので、今回は履いてみた私の感想を中心に書いていきたいと思います。
METASPEED EDGE+を履いてみた。
レースでレンタルするシューズは「METASPEED SKY+」を予約していたので、先に「METASPEED EDGE+」を履いて見ることに。
私は「METASPEED EDGE」を持っています。
実際に厚底カーボンシューズ特有の跳ねる感じがマイルドで扱いやすいシューズです。
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ただ、足先がタイトで他のアシックスのシューズと同じ「28.0cm」サイズではジャストサイズすぎて、30km以上走ったり連続して履いたりすると親指と小指の爪が死んでしまいました。
それでハーフ以上の距離で使用することはありませんでした。
今回28.5cmとワンサイズ大きくしたことにより、つま先に余裕がありジョグではシューズに指が当たることなく使用できました。
なお、履いた感触は「METASPEED EDGE+」の方がつま先に余裕があり楽に履けます。
とりあえず「100m流し」をしてみました。
「ピッチ走法向け」というだけあって「転がる」感覚がかなりあります。
ピッチを上げれば上げるだけペースを上げられる感じです。
ただ私は「ペースを落としにくい」というネガテブなように感じてしまいました。
実際にスピードを緩めようとしてもなかなか止まれなかったのです。
私はスタートから徐々にペースを上げていくタイプです。
そのためスタートした状況によってはオーバーペースで入ってしまうことも多々あります。
そのため、
ペースを落ち着かせるということがしにくいシューズなのでは?
そう思い「流し」だけで使用するのをやめました。
「METASPEED SKY+」を履いてみた
次に本命の「METASPEED SKY+」を履いてみました。
第一印象は
「アディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)に似ている」
当初2022別大用に購入したが縮小開催だったため履けず、かすみがうらマラソンで初めて履いたアディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)に感触がとてもよく似ていました。
ただ、「安定性」は全く違います。
アディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)はミッドソール素材がとても柔らかいためか、フワフワした感覚があります。
反発はあるが着地はブレる感覚がしていました。
しかし、「METASPEED SKY+」に関してはソールが外側に大きく出ており、正面から見ると台形に見えます。
そのため接地の際、広い面積で地面を捉えることができるので「安定性がある」と感じたのだと思います。
また、履いた感触が「METASPEED EDGE+」に比べフラット。
アディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)やジョグ用として使っているアディダス アディゼロ ジャパン6(adidas adizero japan 6)もフラットなのでより履きやすく感じたのだと思います。
「METASPEED EDGE+」と同じように「流し」をしましたが、こちらはスピードを一定に保つことに優れているように感じました。
ペースを一気に上げにくいが、一気にペースが落ちることもない
そんな印象。
「METASPEED EDGE+」より跳ねる感じはかなり強いですが、個人的にはこちらの方が扱いやすい感覚でしたので、予定通りレースでは「METASPEED SKY+」を履き、それなりの成果を出すことができました。
2022年7月10日、東京都夢の島陸上競技場でアシックス主催「asics META:Time:Trails 東京大会」が開催されました。 このイベントはトラックでの5000mタイムトライアルをするイベントです。 2022[…]
そして購入したのです。
「METASPEED SKY+」でロング走をしてみた
5000mで感触は試しましたが、実際に使うのは「ハーフマラソン」や「フルマラソン」です。
「METASPEED SKY+」を購入したのは2022年7月ですが、翌月に行われる北海道マラソン用のシューズとして購入しています。
マラソンを意識した練習で使ってみて、すぐ行けそうならこの「METASPEED SKY+」を。
慣れるのに時間がかかりそうならアディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)を使うつもりでした。
そして20km走で試したのです。
期待していたとおり、安定性は抜群でした。
トラックではあまり感じなかったのですが、ロードでは路面を感じながら走ることができています。
「地面を掴むような感覚で走る」のが好きな私にとってはいい感触です。
そして「一回ペースを決めるとシューズが勝手にそのペースを維持してくれる」感覚は5000mのトラックレースでも感じたことですが、ロードの20kmでも最後までその感覚はありました。
走っていて楽でしたね。
ちなみにその翌日、「adios pro2」で22kmを走ってみました。
私の持っている「adios pro2」の反発力が落ちていることもありますが、圧倒的に「METASPEED SKY+」で走った方が接地も安定して楽に感じました。
アウトソールの接地面積が広くフラットなことが要因でしょう。
不安な点は一つだけ。
走り終わった後、ふくらはぎに強い張りを覚えました。
「METASPEED EDGE」や「adios pro2」ではなかったことです。
おそらく、その2つのシューズより「METASPEED SKY+」は反発力が強く、それを私のふくらはぎの筋肉が支えきれなかったのではないでしょうか。
腰が落ちたフォームになると地面を蹴った走りになるため、ふくらはぎの筋肉に負担がかかりますが、ここ数年はそのような症状は出ていないのがその理由です。
カーフレイズといったふくらはぎを鍛える筋力トレーニングをする必要があります。
そうすれば、この反発力を最後までペースを落とさないで進むための推進力に変えられるでしょう。
故障をしないで済むかもしれません。
最後に
レースでの使用を主な目的とした「厚底カーボンシューズ」は三種類持っています。
この三つはそれぞれ特徴が違うと感じました。
アディダス アディオス プロ2(adidas adizero adios pro2)は素材の反発力を「前傾姿勢が取りやすい」形状のミッドソール&アウトソールにより推進力を生みます。
ただ安定性が少し犠牲になっている感じがします。
「METASPEED EDGE」は反発力を生むミッドソールの素材の量が3つの中では一番少ない代わりに「操作性」に優れていて、反発がマイルドな分扱いやすい。
さらに転がる形状でピッチを上げやすいため、苦しくなった時でもピッチを上げることで走ることができます。
スピードを上げやすいのでオーバーペースになりやすいかも。
そして「METASPEED SKY+」
安定性があり、反発力もあるが、それに耐えるための筋力が必要。
耐えられないとふくらはぎやハムストリングを故障するかもしれません。
サブ3~3.5くらいの力は最低でも必要か、と感じます。
自分に合った「厚底カーボンシューズ」を見つけるのは難しいと思います。
できるだけ試し履きをして、自分に合ったシューズを見つけることが必要です。
自分に合わないとシューズが故障の原因にもなりかねないので、慎重に選んでいきたいですね。
2022年1月7日読売新聞オンラインにランナーとして見逃せない記事が出ました。 それは、 厚底シューズの故障リスク…接地時間減って衝撃大、箱根駅伝制した青山学院大・原監督「ケガの場所変わった」 という記事です。 最近、私もマラソンを[…]