人間は新しいことを始める時、最初の一歩を踏み出すまでが意外と大変です。
これを読んでいるあなたもそんな経験があると思います。
特に新しいことが「キツイこと」だとなおさらです。
しかし、一回軌道にのると、それがキツイと思わなくなってきます。
いわゆる「習慣化」というやつです。
しかし、この「習慣化」したのはいいのですが、一定のレベルになるとトレーニング効果が薄れてきているような感覚になったことはないでしょうか?
僕はあります。
これはカラダがそのトレーニングに、もっと細かく見れば「その動き」に慣れてしまい、できる限り省エネで動こうとしているためなのです。
トレーニング効果を上げるためには、カラダを追い込むことも必要になります。
では、どうすればカラダが省エネしてサボらないようになるのでしょうか。
今回は「慣れ防止」について書いてみます。
カラダに「新しい刺激」を与えよう
カラダはその動きに慣れてくると省エネで動こうとしてきます。
「効率的」と考えればいいように思いますが、レースならまだしも練習でこのようなことになってしまってはトレーニング効果が上がりません。
ランニングに例えてみましょう。
一定のカラダの動きを省エネルギーでカラダが行なってくれれば、フルマラソンのレースなどには有効です。
30km過ぎまで体力を温存できたりして、ラストを頑張るスタミナが残ります。
しかしトレーニングと言う視点から見るとどうでしょうか。
トレーニングは試合で結果を出すためにやるものです。
実力を底上げするためには、より高いレベルで動けるようになるように、常に負荷がかかるようにしなければなりません。
でも、カラダがいつもの練習に慣れてしまって、省エネルギーで動くようになってしまったら・・・・
そうなんです。
「現状維持」になってしまうんです。
トレーニングをやっているのに停滞しているなと感じる時は「現状維持」になっている可能性が高いのです。
トレーニングのパターンを増やそう
とはいえ、練習強度を上げ続けるのは至難の技です。
そこで同じ練習でも数パターン用意することをオススメします。
例えば腕立て伏せ。
いつも30回一定のリズムでやっていたとします。
回数を増やすのが一番簡単ですが、回数を増やし続けるのは無理です。
そこで、回数を増やす以外のパターンを考えてみます。
「ゆっくりおろして素早く上げる」
「素早く下ろしてゆっくり上げる」
「タバタ式のように時間で腕たせ伏せをする」
「バランスボールの上に足を乗せて腕立て伏せをやる」
僕はバランスボール愛好家なので筋トレにも使っています。
このように回数は同じでも、筋肉に入る刺激は違ってきます。
このようにトレーニングのバリエーションを増やすことで筋肉も新しい刺激が入るので「慣れ」がなくなり、トレーニング効果が上がってくるのです。
ローテーションを組んでやってもいいですね。
ランニングトレーニングでも考えてみましょう。
ランニングの練習の中心はジョグです。
しかし日々同じペース同じ距離では「カラダが慣れる」という状態になり、省エネでカラダを動かしにかかります。
ジョグも距離を伸ばすのが簡単にトレーニングパターンを増やす方法ですが、時間の制約がでてくるランナーがほとんどだと思います。
インターバルトレーニングなどスピード練習を定期的に入れるという手段もありますが、一人だと心が折れます。
僕は心が折れて一人だとスピード練習ができない人間です。
そこでジョグのパターンを増やしてみましょう。
まずはスピード。
いつものペースで走るジョグの他に、
「さらに遅く走るジョグ」
「レースペースまではいかないが、やや早いスピードのジョグ」
「1kmごとに早いペースと遅いペースを組み合わせたジョグ」
「坂道しか走らないジョグ」
パッと思いつくだけでもこれくらいあります。
あとはいつも同じコースを走らずに日によってコースを変えると言うのもいいと思います。
帰省先で走ると言うのは意外といい気分転換にもなりますし、刺激にもなります。
最後に
トレーニングパターンを増やすというのは気分転換にもなります。
マンネリ防止ですね。
みなさんはどうかはわかりませんが、僕は同じことばかりしていると「やりたい」という欲求でやっていたトレーニングが「やらなければならない」という義務になってしまう時があります。
トレーニングが「義務」になってしまうと、やること自体がツラくなり、最悪トレーニングをやめてしまう可能性もあります。
トレーニングは数パターン用意して、カラダに刺激を入れつつ、気分転換で精神的にリラックスした状態で取り組んでいきたいですね。
関連記事
人間は新しいことを始める時、最初の一歩を踏み出すまでが意外と大変です。 これを読んでいるあなたもそんな経験があると思いま…