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ランニングのパフォーマンスを決める3つの要素~その3 ランニングエコノミー

マラソントレーニングをする時、長い距離を走るトレーニングだけでは走力の向上は見込めません。

マラソンのトレーニングをする上で、ランニングのパフォーマンスを決める要素がなんなのかを理解しておく必要があります。

ランニングのパフォーマンスを決めるのは以下の3つです。

  1. 最大酸素摂取量(VO2MAX) 
  2. 無酸素性代謝閾値(むさんそせいたいしゃいきち,AT値)と乳酸性閾値(にゅうさんせいいきち,LT値)
  3. ランニングエコノミー

そして別の記事で「最大酸素摂取量(VO2MAX)」と「 無酸素性代謝閾値(むさんそせいたいしゃいきち,AT値)と乳酸性閾値(にゅうさんせいいきち,LT値)」について書きました。

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今回は3つ目の「ランニングエコノミー」に関してお伝えしていきます。

ランニングエコノミーとは

ランニングエコノミー(Running Economy)は一定速度で走る時にカラダの中で消費する酸素量を示すものです。
文字通り「ランニングの経済性」のこと。
自動車の燃費のようなものです。

自動車は動力がエンジン、燃料がガソリンです。
燃費がいい自動車だと少ないガソリンで長い距離を走ることができます。

ではランニングではどうでしょうか?
ランニングする時の動力は「筋肉」です。
そして筋肉の燃料は「酸素」です。
ランニングで筋肉を動かす時、「燃費の良い人=ランニングエコノミーの高い人」は長い時間走ることができます。

ランニングエコノミーを上げるには

再度自動車に例えて考えてみます。
大きなエンジンを持っていてスピードやパワーを持っている自動車であっても、燃費が悪いと長い時間そして長い距離を走ることはできません。

ランナーも同じです。
強い心臓や大きな筋肉を持っていても、最大酸素摂取量(VO2MAX)が多くても、「燃費が悪い=ランニングエコノミーが低い」とランニングのパフォーマンスは低下します。

同じスピードで走っていた場合、酸素消費量の少ないランニングエコノミーの高い人の方が長い距離を走れます。
レースにおいて同じペーサーについて同じペースで進んでいたはずなのに、脱落していく人が出てくる理由としてランニングエコノミーが影響していることは否定できません。

ではどうやってランニングエコノミーを上げていけばいいのでしょうか?
個人的にはランニングエコノミーを上げていくには「ランニングフォームの改善」と言うのがが一番いい方法と考えています。

もちろんランニングの経験や累計走行距離を増やすということもあげられます。
しかし運動経験やランニングのために使える時間の量、そして生まれつきの筋肉量や肺活量の多さといった要素がないとランニングエコノミーが上げられないことになってしまいます。
さらに走行距離を増やすと故障のリスクもつきまといます。

効率が良く無駄が少ない動きで、少ないエネルギーで効率よくカラダを移動させる技術がつけば必然的にランニングエコノミーが向上していくはずです。

そしてフォームを改善した上でインンターバル走やビルドアップ走や変化走といったハイスピードを出す強度の高い練習を取り入れていけば、さらにランニングエコノミーを高めることができるでしょう。

最後に

ランニングのパフォーマンスを上げるにはランニングエコノミーを上げていくことが重要です。

しかし今回の記事の中に別の記事で紹介した「最大酸素摂取量(VO2MAX)」が出てきたように、ランニングのパフォーマンスは一つの数値を上げるだけでは早くならないのが現実です。

全ての数値を上げていくには「フォームの改善」をし「ややきついペースで、さらにしゃべりながら走れる上限のペース」で走るトレーニングをしてAT値・LT値・VO2MAXの値を上げていくと言うのが基本です。

いきなり数値が急上昇させるのは難しいですが、コツコツと練習していけば必ずやランニングのパフォーマンスは上がることでしょう。

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本記事の参照元:RUNNEL
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