2022年4月17日(日)、茨城県土浦市を起点とする「かすみがうらマラソン」に参戦してきました。
大会の開催も3年ぶり、私自身も2020年2月の別府大分毎日マラソン以来のフルマラソンになります。
まずはこの状況下の中、レース開催のため尽力していただいた大会関係者の皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
かすみがうらマラソンは前半はアップダウンが連続し後半はほぼ平坦というコースになっています。
(下の画像はかすみがうらマラソン公式HPより)
特に前半のアップダウンは要注意。
最初の1kmで橋を渡るため上り、3km手前から1km近くなだらかな上りが続きます。
この2つの上り坂はスタート直後なので、自分のペースで進めません。
早めにスタートラインについて渋滞回避策をとるか、前半抑えて後半勝負にするかスタート前に決めておく必要があります。
そして「上りで前にいる遅いランナーをかわしていく」のは「リスク」が高いです。
前半で足が終わり、「中間点以降苦労するで済めばまだいい」状況になります。
人によっては地獄を見たりリタイアを余儀なくされるでしょう。
そしてしばらく平坦が続いた後、17kmくらいに急な下り坂があり、下り切ってからまた急な上り坂が現れます。
ここを越えれば、あとは後半に向けて「発射台」の役目を果たせそうな下り坂のみで残りは蓮根畑道を行く平坦なコースが待っています。
そのため17kmの坂を上り切ったところで「キツイ」と思ったらこの時点で一旦ペースを下げることをお勧めします。
コース後半は平坦で単調になるので、「キツイ」状態ではペースアップは厳しいでしょう。
また気温が高くなることが多く、例年20℃前後になります。
マラソンを走るには気温高め、状況によっては「夏のマラソン」のようになります。
十分な暑さ対策が必要です。
そんな「かすみがうらマラソン」を走ってきました。
結果はサブスリーを狙うランナーとしては「大惨敗」だったのですが、得るものも多かったです。
そんな「かすみがうらマラソン2022」を振り返ってみたいと思います。
今後「かすみがうらマラソン」を走るランナーの参考になれば幸いです。
レースの振り返り
結果から言うと「サブスリー狙いで大惨敗」です。
先に書いたような苦労するレース展開になってしまいました。
ただ、レースに向けての準備やカラダの調子は万全ではなかったので、当然の結果といえば当然の結果。
フルマラソンは「自分が満足できる準備」ができないと「自分が満足する結果」が出せない、と言うことを再確認しました。
(写真はやらかしてしまって謝っているところ)
では振り返っていきます。
スタートまで。
会場には電車で当日移動。
2時間弱の移動でしたが座れたので体力の温存ができました。
常磐線は下りだと真ん中から前の方が階段に近いため車内は混み合います。
座っていきたい方は、特急指定席かグリーン車を選ぶか、比較的空いている後方上野寄りの車両に乗るといいでしょう。
ちなみの僕は最後尾車両でゆったり座っていきました。
話を戻します。
最寄りの土浦駅から会場までは約5分。
そのため会場到着からすぐアップができます。
ただ、荷物預けやトイレからスタート地点までちょっと距離があり、時間を見ておかないと出遅れます。
これだけは気をつけたいですね。
今回、荷物預けまではスムーズでしたが、トイレ待ちに15分かかってしました。
そのためスタート30分前に移動する予定がスタート地点に着いたのは5分前。
それが影響してスタートまでのロスが約1分。
これが後々失速する原因の一つとなりました。
なお、ウエアは気温の割に風が冷たかったのでランシャツではなくTシャツで。
そして2xUのハーフパンツにzamstのカーフスリーブ、シューズはアディダスの「adios pro2(アディオスプロ2)」をチョイスしています。
スタートからハーフまで
スタートロスが約1分。
Aブロックスタートとはいえ、タイムを狙うには絶望的な数のランナーがいました。
そして案の定、上り坂でペースが落ちる人が多数。
自分がスピードを上げた訳ではないのでダメージは少なかったのですが、ランナーの壁で自分もペースを落とさなければならない状態。
このため序盤で自分のペースにあった集団が先に行ってしまいます。
3kmからしばらくは比較的アップダウンの少ない平坦が続きます。
スタートで失敗した場合はここの平坦を頑張るつもりでした。
実際にそうなってしまって悲しかったです。
でも頑張って、1km5分ペースから1km4分10〜15秒ペースにペースアップして前を追いました。
5km通過は23分18秒(4’40km/km)。
ここで予定していた通過タイム21分から2分遅れ。
かなり焦りを感じ、ここからさらにペースアップしてしまいました。
先に「前半に足を使ってしまうと後半地獄を見る展開になる」と書きましたが、焦りから突っ込んでしまった訳です。
でもこの時は
「サブスリーをやるために中間点を1時間25〜27分くらいで通過したい」
ということしか考えていませんでした。
20kmまでは5km21分前後で走りましたが、中間点通過は
1時間31分43秒
これで、心が折れると同時に左の股関節と左太もも裏に違和感が出てスピードが出せなくなりました。
絶望を感じた瞬間にカラダの異常を感じる。
本当、マラソンは体力と気持ちの持ち方が大きく左右するスポーツですね。
ハーフからゴールまで
1時間31分43秒
このタイムをみてしまってからは違和感があるところがひどくならないように、ゴールまでもつようにペースを落として走っています。
給水所と25km以降5km毎のチェックポイントごとに「少し歩いてはまた走る」を繰り返しました。
足がキツくなって歩いてしまうくらいになったら、「走れるところまで走る」より「定期的に歩きと走りを繰り返す」方がカラダ的にも精神的にも楽です。
その方が「足が復活する可能性が高い」のを知っているからです。
ウルトラトレイルやウルトラマラソンを走った経験がいきました。
実際に35km過ぎからは歩く時間は圧倒的に少なくなっています。
そして給水所では水で足を冷やし、スポーツドリンクをしっかり補給することを意識。
汗で出過ぎてしまったミネラル分を補います。
かすみがうらマラソンでは30kmを過ぎると私設エイドが多くなります。
私も数カ所で「梅干しとコーラ」のセットをいただきました。
このおかげで失った塩分とエネルギーを補給。
これも歩く時間を短くできた理由の一つです。
レース後半はかなり苦しみましたが、なんとかゴール。
サブ3.5の3時間24分59秒でゴールできました。
良かったことと悪かったこと
良かったことはこの3つ。
-
諦めず完走できたこと
-
撃沈レースだったが別大のエントリー権は取れるくらいの走力はあると確認できたこと
- 私の場合は最低でもレース前3ヶ月は300km以上の走り込みをしないと記録が出ないとわかったこと
25kmと30kmで係員の方にリタイアポイントを確認していました。
無理をして違和感が故障につながってしまい、長期間走れなくなることを避けたかったからでした。
しかし、話しているとなぜか「走ってゴールしてしまった方が早く家に帰れる」という思考になり、そこからは先に書いた通りゴール。
今思えば、もしやめてしまっていたら「辛くなったらやめる癖」がついてしまうキッカケになってしまったかもしれません。
そしてレースを完走できたことで、練習が足りなくても「サブ3.5」ができる走力はあることがわかりました。
これで、「足作り」がちゃんとできれば記録が出るはずです。
逆に悪かった点はこの3つ。
-
30分前にスタート地点に行けなかったこと。
-
焦って前半突っ込んでしまったこと
- レースに調子のピークを持って来れなかったこと。
スタート地点早く行かなければ不利になることはかすみがうらマラソンの前に参戦した2022年1月のハイテクハーフで経験していたことです。
この経験を活かすことができませんでした。
これは悔しいところ。
次のレースでは直前にトイレに行かなくてもいいように対策したいですね。
そして調子のピークを持ってくることは難しいです。
毎回そんなことができるとは限らない。
でも、ピークに近いところまで持っていくことはできます。
とはいえ、それも「レースに向けての走り込み」ができていることが前提。
今回圧倒的に少なかった「定期的な20km以上ロング走」をやる時間を今後作ります。
記録は残念でしたが、得るものは多かったレースでした。
最後に
かすみがうらマラソンはレースを「イーブンペース」「後半勝負」のランナーには向いていますが、前半に貯金して後半乗り切るタイプのレースが多いランナーは不向きでしょう。
今回の私のようになる可能性が高いからです。
記録を狙うなら、同日に行われる「長野マラソン」の方がいいかもしれません。
私が今後「かすみがうらマラソン」を走る場合は「足作り」や「北海道マラソンの暑さ対策」といった「練習の一環」として走ることになりそうです。
記録を狙うにはちょっと相性が悪いので。
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