日本列島は北海道を除き、5月中旬〜7月中旬は梅雨に入ります。
必然的に雨が多くなる季節です。
この時期になると、僕は決まって「雨対策」を考え、試します。
雨が降ると「走る気力」が出ない方も多いのが事実です。
しかし気温が高くなって来ているため、他の季節で雨の中を走るよりは風邪をひいたりする確率は下がります。
そのため小雨なら走ります。
そしていろいろと試すのです。
今回は今の時期だからできる「レースに向けて試しておくべき3つのこと」をお伝えします。
なぜ「雨の日対策」をしておく必要があるのか。
一年を通じて各地でレースが行われますが、どの季節であっても「雨のレース」は珍しくありません。
特に春と秋に開催されるレースは「雨」ということが多々あります。
そのため、「雨対策」は考えておく必要があります。
理由としては、「レース」という「走ることに集中したい」環境で、初めてのことをするのは、想像以上のストレスがかかるからです。
フルマラソンを走る時、目標ゴールタイムに向けて走るペースを決めると思います。
そして、レースの時にそのペースで走ることができるよう、日々練習をするはずです。
それがレースでの「安心感」を産みます。
雨の日のレースに向けての対策も同じです。
一度でも経験しておくと、レースでの安心感が違います。
あとで説明しますが、雨の日に試しておかなかったシューズで走り、「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあります。
また、気温が低い冬に、いろいろ試すために雨や雪の中走るのは体調面のリスクが高すぎます。
気温もそこそこ高く、ちょっと濡れるくらいが気持ちよく走れるこの時期だからこそ、「雨対策」をするのです。
レースに向けて試しておくべき3つのこと
「雨のレース」を想定して試しておくことは以下の3つです。
- レース時に着用するシューズ
- レース時の服装
- 「冷え」対策
それぞれについてみていきます。
レース時に着用するシューズ
日本では4~6月にかけてモデルチェンジする商品が多いのが特徴です。
前年AW(オータム・ウインター)モデルから当年SS(スプリング・サマー)モデルに切り替わり店頭に並ぶ時期がちょうどこの時期です。
ロードのレースも一区切りする時期なので、新しいシューズを購入する方も多いでしょう。
そしてこの時期に買ったシューズで秋冬のロードシーズンを走るのではないでしょうか。
履き慣れたシューズであれば「こんな状態ならこうなる」ということは想像しやすいと思います。
履き続けてきたシューズであるので。
しかし、全く同じモデルでない限り、新しいシューズではそういう訳にいきません。
また履き慣れたシューズであってもアウトソールの摩耗の影響で、走っている最中に「思ったより滑る」という可能性もあります。
そして「靴下との相性」や「水浸しになった時の状況」も確認できればしておきたいとことです。
水弾きがよかったり、水はけがいいシューズであればいいのですが、水浸しになった時に不快感が続くようならレースでは集中して走れなくなります。
レース時の服装
レース時に着用するウエアは天候がどうであろうとある程度決まっていると思います。
「勝負服」や「チームウエア」で走る方がほとんどだからです。
そのため、「補助的なウエアをどうするか」ということになります。
一番試しておきたいのは「レインウエア」でしょう。
レースを見ている限り多く見かけるのは100円均一で販売されているようなレインコートを着たりポンチョを着て走る方です。
実際に着て走ると、着ないで走る時と比べて走りにくくなります。
そしてカラダを覆う部分が多くなればなるほど、汗や熱が外に放出されにくくなります。
僕の場合、走り始めると汗をかく量が多く、カラダが熱くなることが多いです。
そのためレインウエアを着て走ると、レース序盤で蒸れによってレインウエアがカラダに張り付き、気が散って走れなくなります。
さらに、カラダが一気に暑くなるのでペースが上がりすぎてしまい、フルマラソンだとハーフを前に失速ということもありました。
そのため僕はレインウエアを着るのはスタート前まで。
小雨の時は給水所で捨てます。
雨が激しい時はランニンングパンツに挟んで走ることにしています。
そしてレインウエアの代わりにカラダにワセリンを塗り、雨を弾くようにしています。
これは体験しておかなくてはわからないことです。
「冷え」対策
梅雨の時期でも、走っている最中にカラダが冷えてくるならフルマラソンが多く開催される春秋冬ではもっと冷えます。
そのため対策を考えておく必要があります。
僕の場合は先ににも書きましたがワセリンをカラダに塗ることです。
今はチューブ式のものもあり、使いやすくなっています。
これを腕・腹・足に塗っておき、雨を弾くようにしておくことで、濡れることによる冷えをかなり改善することができます。
秋冬のレースでも最近は気温が高く、場合によっては水をカラダにかけることもありますが、水をかけることで冷えすぎることもあります。
このような雨以外の理由の「冷え」も防ぐことができます。
僕の場合、どんな気候条件のレースでも腹と太ももはワセリンを塗ります。
腹は汗冷え防止も兼ねて入念に塗ります。
そして雨の場合は追加で顔・腕・ふくらはぎ・足の裏に塗って「冷え」と「不快感」を防いでいます。
最後に
新品でも「ザックを背負って走った時どうなるか」ということは確認した方がいいでしょう。
さらにすでに持っているのであれば「撥水性」「耐水性」は確認しておくことが必要です。
街中の雨で水を弾かない状態だと、山の中で使うのは頼りない感じがします。
山中でカラダが濡れ冷えてしまうことは、最悪命に関わってくるので必ず状態を確認してください。
この時期だからこそできる「雨の日用の準備」
そして雨の中を走ることで苦手意識もなくなります。
レースで「あ〜あ、雨かぁ・・・」と思って走り始めるのと「雨でも大丈夫」と思って走り始めるのでは結果が違うのは明らかです。