「坂道ダッシュ」
このトレーニングは
「効果はわかっているけどできればやりたくないトレーニング」
そう思う方は多いと思います。
はっきり言って「キツイ練習」だと思います。
しかし、坂道ダッシュは多くの効果が得られるトレーニングです。
坂道ダッシュを終えた後、平地を走るとその効果は想像よりも実感できるはずです。
今回は「坂道ダッシュ」の効果についてみていきます。
坂道ダッシュの効果とは?
「坂道ダッシュ」は二種類あります。
「上り坂ダッシュ」と「下り坂ダッシュ」です。
今回は「上り坂ダッシュ」を「坂道ダッシュ」とし、その効果をみていきます。
ちなみに「下り坂ダッシュ」の主な効果は「スピード感覚の会得」と「衝撃に耐えられる足作り」です。
これは別の機会に書きたいと思います。
さて、「上り坂」の「坂道ダッシュ」ですが「下り坂ダッシュ」より手に入れられるものは多いです。
- 体力の向上
- 心肺機能の向上
- 走力の向上
- 精神力の強化
- 脂肪燃焼
この5つの効果が期待できます。
このようなメリットを理解しておけば、「坂道ダッシュ」をやってみようと思うはず。
トレーニングへのモチベーションも上がると思います。
それでは一つ一つみていきます。
体力の向上
「坂道ダッシュ」は重力に逆らって角度のある坂を登っていくトレーニングです。
そのため平地を走る時より筋肉に大きな負荷がかかります。
大きな負荷が筋肉にかかるということは、筋トレをしているのと同じです。
走るのに必要な筋肉を効率よく鍛えていくことができます。
具体的には大腿四頭筋、臀部、ハムストリング、ふくらはぎなどの筋肉群です。
どの部位をより効果的に鍛えることができるかは走り方によって異なります。
「坂道ダッシュ」はこのように筋トレ効果も期待することができるのです。
心肺機能の向上
同じじペースで「上り坂」と「平地」を走った場合、圧倒的に「上り坂」の方がキツイはずです。
それは平地に比べて息が上がりやすいというのが理由です。
「坂道ダッシュ」は平地に比べて心臓と肺に強い刺激が加わります。
息が切れ、カラダの中の酸素が足りない状態を経験することで、心肺機能が向上していきます。
ということは、「心肺機能が向上すれば息が切れにくくなる」ということになってきます。
長距離を早く走るようになるためにはこれは絶対条件。
走るペースが早くなってもカラダが耐えられるようになります。
走力の向上
筋肉が鍛えられ、心肺機能が鍛えられれば、「走力」が上がるのは当然の結果です。
さらに「坂道ダッシュ」を定期的に行うこととにより、平地だけ走る時より足の筋肉にも心臓にも肺にも多くの負荷をかける機会が増えます。
そのためより多くの体力とスタミナを使います。
そうすることでスタミナも大きく向上させる効果が期待できるのです。
さらに楽に長い距離を走る時に必要な「前傾姿勢」を身につけることもできます。
平地を走る時も「前傾姿勢」を保つことは必要ですが、平地で走っている時に前傾を意識すると腰から上だけ前傾になってしまう方もいます。
これではフォームを崩してしまうことにもなりスピードが上がらないだけでなく、故障の原因にもなります。
これが坂道であれば登るためにカラダ全体が自然と前傾になるはずです。
精神力の強化
キツイ練習は誰もができればやりたくないと思うものです。
しかし実力を底上げしたい方はトレーニングをやらなければなりません。
「坂道ダッシュ」は最もキツイ練習の部類に入ると思います。
ダッシュする距離が長くなれば、さらに強度は上がります。
「坂道ダッシュ」をする時、距離や時間、本数を決め、それをしっかりやり切ることができれば「やり切った」という経験が走る時の自信にもつながります。
脂肪燃焼
脂肪燃焼するためには自分自身の基礎代謝を上げる必要があります。
基礎代謝とは自分が何もしなくても消費するカロリーのことですが、消費カロリーが増えればカラダの中にあるエネルギー源である糖と脂肪を使う量が多くなります。
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先にも書きましたが、「坂道ダッシュ」は強度が高いトレーニングで筋力アップもしてくれます。
そして足の筋肉は大きい筋肉が多く、それを鍛えられるということは筋肉の基礎代謝も上がるということです。
「短時間高強度」で効率良く脂肪燃焼効果が期待できます。
最後に
「坂道ダッシュ」の効果について書いてきました。
効果が多いのですが、注意すべきは「強度が高いトレーニング」であるということです。
カラダへの負荷が高いトレーニングを連続して行うと、筋力の回復が間に合わず、トレーニングの効果が薄れてしまいます。
そして大きな故障をする可能性も出てきます。
「坂道ダッシュ」を行ったら翌日は休養もしくはジョグだけにするなど低強度のトレーニングにする方がいいでしょう。
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