Running Collegeは「ランニングのウィキペディア」を目指しています!

トラック種目に出るなら覚えておきたい陸上競技の基本的なルール

4月になるとマラソンのレースは少なくなり、ロードレースも短い距離が主流となってきます。
ロードのレースが少ないと陸上競技場で行われるトラック競技に出てみたいと思うランナーもいると思います。

ただ、このトラック競技、各県の陸連主催するレースやマスターズなど、記録が公認される公式戦となると陸連が定めたルールで大会が運営されます。

陸連登録者を除き、フルマラソンではゼッケンをつけスタートすればレースが成立しましたが、トラック競技はそうはいきません。

今回はトラック競技の公式戦に出場する時には覚えておきたいルールについて書きたいと思います。

 

【召集】点呼を受けなければならない

まず、決められた時刻に点呼を受けないと「棄権」扱いになります。

競技場に着いたら一番最初にプログラムを見て確認しなければならないことがあります。
それは「競技開始時刻」「召集開始時刻と完了時刻」「召集場所」です。
また、アップの場所など大会独自のルールがあればそれも確認しておく必要があります。

特に召集場所については同じ競技場でも主催者が違えば召集場所も変わることはよくあることです。
召集に間に合わなければそこでレースが終わってしまうので十分に注意しましょう。

そして、召集場所での点呼の際、ナンバーカードをつけたウエアやシューズのチェックを受けます。

ゼッケンに関しては主催者側で用意してくれることがほとんどです。
自分で用意することはほぼないと思います。
注意するのは、もらったゼッケンはそのままの大きさでウエアにつけるということです。
大きいなどの理由でも折ったり切ったりしてはいけません。
そのままの大きさで指定された位置につけます。

またロードをメインに走ってきたランナーはシューズにも注意が必要です。
2020年7月28日付で全世界でトラック競技で使用できるシューズに関する規則ができました。

note(ノート)

先日行われた「ホクレンディスタンスチャレンジ」。 この大会は陸連公認の長距離系のトラック記録会です。 僕はYoutube…

800m未満のレースに出場する場合はソールが20mm以下、800m以上の距離のレースはソールが25mm以下と決められ、陸連が作成した使用可能シューズのリストに入っているシューズでなければ記録が残りません。

例えば、アシックスに「ソーティマジック SORTIEMAGIC」と「ターサー TARTHEREDGE」という有名なマラソン用の薄底シューズがありますが、規則上、「ソーティマジック」はOKで「ターサー」は不可となっています。

 

【競技】持ち物やスタートには厳しい

召集が終わり、競技時間が近づいてきたら指定された場所にて待機するのですが、公式戦の場合、競技場内に入る時、持ち込んではいけないものがあります。

それは、「音楽プレーヤー」「ビデオカメラ」「デジタルカメラ」「スマホなどの通信機器」「自分専用練習用具」です。

選手が緊張をほぐすためにレース直前まで音楽を聴くことやスマホを使用することはできません。
持ち物はウエアと飲み物だけにしておくのが無難です。

次にスタートですが、トラック競技はロードに比べ厳しいです。
マラソンランナーが出場するのは800m以上の距離がほとんどだと思いますが、800m以上の距離はスタートブロックは使用せずスタンディングスタートとなっています。

「on your mark」の合図でスタートラインに近づき、全員が静止したのを確認してから号砲が鳴りレースがスタートします。

これはロードのレースではあまり気にしないところですが、トラックレースでは、全員が静止しないとスターターは出発の号砲を鳴らさず、一定時間がすぎるとやり直しになります。

中長距離はタイムを計測するために時計に手をかけてスタートラインに立つ方もいますが、出発合図の前に時計のボタンを押した方がいるために何回もスタートをやり直したレースを見たことがあります。
スタート号砲前は完全静止です。
これは注意しておきましょう。

レース中は中長距離に関しては最内にある縁石を乗り越えトラックの内側に入らなければ大丈夫です。

ゴール後は係員の指示に従いトラックから退場し、競技が終了となります。

 

最後に

トラックのレースはロードのレースに比べ、スピードが出しやすいと思います。
アップダウンもないので、自分の力を把握するにはいい機会でしょう。

今回ご紹介したのは走ったタイムが公認される公式戦のルールです。
非公認レースであればルールはもっと緩和され、もっと気軽に参加できると思います。

気温が高くなってくると、だんだん長い距離を走り込むのが厳しくなってきます。
ただ、厳しい分カラダは寒い時期に比べ動きますし、高負荷の練習をするにはいい時期です。

スピードトレーニングの一環としてトラック競技に出場してみることをオススメします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ランニング マラソン ランナー レース
最新情報をチェックしよう!