世の中にはいろいろな疲労回復があり、個人個人でお気に入りの疲労回復方法を持っていると思います。
ただ、毎回ではではないとは思いますが、こんな風に思ったことはないでしょうか。
「おかしいな・・・今回は疲れが取れないな・・・・」
実は肉体はしっかりと休息は取れているのですが、別に大きな原因があるのです。
これは放っておくと故障につながります。
その大きな原因とは「脳の疲れ」です。
今回は肉体疲労と脳の関係に関してお伝えしていきます。
最初に知っておきたい「右脳」と「左脳」の関係
人間の脳は「右脳」と「左脳」に分けられます。
まずはそれぞれの役割についてみてみます。
右脳について
右脳は「直感的思考」を司ります。
イメージ力やひらめきなどは右脳が働きが大きく関係しています。
また視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚といった人間の五感に関係し、感情などもコントロールしています。
そして右脳は情報をイメージとして認識し整理し記憶することで左脳よりも多くの情報を記憶しておくことができます。
左脳について
左脳は論理的思考を司ります。
言語や計算などは左脳の働きが大きく関係しています。
考え事をするときに働く脳といってもいいでしょう。
記憶にも関係していますが、左脳は言語や数字などを処理するのが役割なので、記憶力と言う点ではイメージで覚えていく右脳に比べて劣っています。
右脳と左脳の関係
人間は生まれてすぐ呼吸をしたり、泣いたりします。
嫌だったら泣くし、嬉しいことがあれば笑います。
これは人間が生まれたら感情や目から入ってくるイメージを司どる「右脳」から働き始めるということを意味しています。
そして言葉を話し始める2~3歳くらいになってくると左脳が発達し始め、だんだんと論理的思考や理論的思考をするようになったり、理性が働くようになってくるのです。
年齢とともに左脳が活発に働くようになり、左脳優位になっていくのです。
そのため、大人になると左脳だけでなく、右脳をいかに使って活性化させていくかと言うことが重要となってきます。
肉体疲労と脳の関係
「右脳」と「左脳」の関係についてみてみました。
「右脳」は感情的、「左脳」は論理的なものを司どると言うことはおわかりいただけたと思います。
それをふまえて肉体疲労と脳の関係について考えてみます。
トレーニングが終わった後、こう思う方が多いのではないでしょうか。
「疲れた・・・」
この「疲れた」と言う思考は当然、脳内で処理されたものです。
そして「疲れた」と言うのは感情です。
そのため右脳がカラダの疲れというものを感じとっています。
そして休養しなさいという命令を出すため、人間は疲れをとるために行動を起こします。
ポイントはここからです。
ランナーをはじめとして運動をする方はストレッチやマッサージなど筋肉を緩めることをすることが多いと思います。
筋肉を緩め動くことを制限すれば肉体的疲労は時間とともに取れていきます。
そしてストレッチやマッサージなどで精神的にリラックスできれば右脳も休まり、次の行動を考え始めることになるのです。
しかし、リラックスする時間が足りず脳が完全復活する前に次の行動を起こさなけばならないとしたらどうなるでしょうか。
当然、「もっと休みたい」という思考が自分の中に生まれます。
そのため「肉体的には疲れが取れているのに疲れが取れていない」ということになってしまうのです。
右脳の疲れの取り方
脳が疲れるのは「考える」時です。
そのため「何も考えない」という行為が一番効果的です。
でもどうすれば「何も考えない」ことができるのでしょうか。
それは「過去と未来のことを考えず、今のことだけを考える」という行為をするということです。
過去に起きたことを考えるのは経験したことなので頭の中に映像などが出てきて正確に思い出してしまいます。
未来のことに関しては何が起こるか分からないのでたくさんの想像を巡らせます。
しかし、これらは右脳を使ってしまう行為なので「疲労」が蓄積されてしまいます。
そのため以下のようなことをすると「今起きていることだけ」に集中しやすくなります。
ぜひ試してみてください。
・寝る
・興味があったり感動する映画や本を読んだりする
・知らない街に行ってみる
・いつもと違う道を通ってみる
・瞑想や坐禅
最後に
今回の記事はとある運動神経に関するセミナーに参加したときに
「カラダの左側に故障が多いのは脳神経が影響しているのか?」
という質問をしたのがきっかけです。
人間のカラダは対角線上に異常が出やすいといいます。
「右脳が疲れているとその反対にある左側に異常は出やすい」との回答をもらったのです。
実際に僕は精神的にやられてしまって休養を余儀なくされた経験があります。
それ以来休養した分を取り返そうとすればするほどカラダが思うように動かなかったということは実際にあったのです。
カラダの治療をしていくことと同時に精神を徹底的に休めることも必要だと学びました。
トレーニングを継続するのも大事ですが、「疲れた」「やりたくない」という思いが出た時はトレーニング以外のことをするのも重要だなと感じています。
同時掲載
別の記事で「カラダの疲れをとる方法」と言うことについて書きました。 世の中にはいろいろな疲労回復があり、個…
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