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心臓の病気「狭心症」になってから25日間考えていたこと。

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2021年6月25日、朝起きる時に左胸に鈍い痛みがありました。
その後、地域の医療センターで狭心症(きょうしんしょう、angina pectoris)の一種である「冠攣縮性狭心症(以下、冠れん縮性狭心症)」と診断されました。

詳細は以下の記事に書いています。

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退院後は薬を飲みながら経過観察をしています。

そして25日後にあたる2021年7月21日に担当医の診察があり、投薬治療は継続するものの、フルマラソン3時間切りを狙うためのトレーニングをしてもいいという許可をもらうことができました。

今回は本格練習再開の許可が出るまでに考えた2つのことをお伝えしていきます。

 

飲むように指示された薬に関して

体調不良で病院に行かなくてはならないほどの状態にはここ数年なっていません。
基本的に言われた通りにする性格ですが、今後しばらく飲み続けなければならない薬となると運動時の副作用が気になりました。

それぞれの薬に関して気をつけていたことを書いてみます。

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ベニジピン錠

血圧を下げるお薬です。高血圧や狭心症の治療に用います。
心臓や体の血管を広げて血流をよくします。そうすると血液の抵抗が減り、血圧が下がります。また、心臓の収縮をおさえて、心臓を休ませる働きもします。
おもに高血圧や狭心症の治療に使用されます。血圧を適切にたもつことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。
そのほか、脳、腎臓、手足、目の網膜など体全体の血流を改善するので、いろいろな病気に応用されることがあります。
(引用:お薬110番)

朝食後と夕食後の1日2回飲んでいる薬です。

血管壁の細胞にカルシウムは入ると血管が収縮して血圧が上がります。
この薬でカルシウムが細胞に入るのをおさえることで血管が広がり血圧が下がるというわけです。

僕の場合は高血圧ではないので、「正常な血圧値を薬でさらに下がるようにする」ということになりました。
そのため、低血圧の症状がこの薬を飲み始めてから出始めています。

食事をして薬を飲んで30〜60分後くらいに軽い「めまい」や「立ちくらみ」が出ることが多かったです。

そのため、走る時はできる限り薬を飲む前に走りました。
現在は朝食前に走っておくことが多いです。
そして練習会参加などで走る時は、練習会開始時間の60~90分前には食事を終え薬を飲むようにしています。
こうすることで走る時の薬の副作用は最小限にできたと思います。

また副作用で「吐き気」があるのですが、少し早いペースで走っている時に疲れてくると気持ち悪くなることがありました。
そんな時は一旦心拍数を落とすとすぐに症状は落ち着きました。

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ロスバスタチン錠

血液中のコレステロールを減らすお薬です。
高コレステロール血症は、血液中のコレステロールが多すぎる状態です。
自覚症状がなくても、長い間に動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の原因にもなりかねません。
このお薬で血液中のコレステロールを低下させていれば、将来起こるかもしれない心筋梗塞の危険性を少なくすることができます。
心筋梗塞の多くは、プラークという血管のコブが破れ血管が詰まることで起こります。
このお薬でコレステロールを十分に下げてやると、プラークが安定し破れにくくなります。
心筋梗塞をすでに起こしたことのある人は、再梗塞の予防につながります。
(引用:お薬110番)

朝食後1日1回飲んでいる薬です。
血液検査で中性脂肪の値が高いと処方されます。

肝臓でコレステロールの合成をおさえる働きがあり、悪玉コレステロールを減少させ善玉コレステロールを増加させる働きがあります。
そして血中脂質を改善することで動脈硬化の進展を抑制します。
そのため心筋梗塞や狭心症を発症した方には有用性が高い薬とされています。

僕は入院中の血液検査で中性脂肪の値が正常値40~149のところ261という値が出てしまい、この薬を飲むことになりました。
25日間飲み続けた結果、84まで値が下がっています。

正常値には戻りましたが、狭心症に有用性が高い薬なので継続して服用することになっています。

そしてこの薬の副作用として「筋肉痛になりやすい」というのがあります。
「横紋筋融解症」という症状で筋肉細胞に障害がおき、筋肉痛という症状で現れます。
腎臓の機能が弱まると筋肉痛が出やすいそうです。

長い距離を走るとふくらはぎやハムストリングの筋肉が以前よりも硬くなっているような気がします。
そのため運動後は水分を多めに取り、カラダのケアする時間を多めに取りました。
これで今は問題なく走れています。

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ニトロペン舌下錠

血管を広げ血流をよくするお薬です。狭心症や心筋梗塞に用います。
狭心発作は、いわゆる心臓発作の一つです。心筋に供給される血液が不足するのが原因で、胸に圧迫感を感じたり、しめつけられるように痛みます。
さらに、血管が詰まり血流が止まってしまうと、ついには心筋梗塞に至ります。
このお薬は、冠動脈拡張薬です。心臓の冠動脈のほか全身の血管を強力に広げます。
そのため、心筋に血液がたくさん届くようになり、心臓の負担も軽くなります。
心筋の血液不足が解消されれば、狭心発作もおさまります。
速効性の舌下錠ですので、発作時もしくは発作予感のしたときに直ちに用います。有効成分のニトログリセリンが口の粘膜からすばやく吸収され、数分で効果を発揮します。
ただし、効果は一時的で、狭心症の原因そのものを治すことはできません。
(引用:お薬110番)

「お守りとして持っていてください」と言われた薬。
結局25日間で使うことは一度もありませんでした。

発作が起きた時だけに使う薬で、普段は「枕元」「財布の小銭入れ」「走る時のウエアのポケット」に一錠入れていました。

そして「走る時」は注意していました。
もしもの時には「救急車が入って来れるところ」「AEDがある施設の付近」「病院の近く」を走るコースにしていましたし、練習会では休憩時にはポケットに入って入っていることを確認するように。

ただ、実際のところ

「これはヤバイと思った時に迷わず飲んで、それでも治らなかったらさらに一錠飲んで救急車を呼びなさい」

と言われていた薬です。
そんな症状になることは一度もなく、これからもこの薬を使う可能性はほぼ無いでしょう。

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許可が出るまでの25日間のトレーニングに関して

退院後は食事制限も運動制限も入浴制限もありませんでした。
「普通に生活してください」という指示だけです。

とはいうものの、「無理をしたがる」のが市民ランナーです。
無理をしないように自分で独自ルールを決めました。
それは、

「トレーニングは基本ジョグのみ」

これだけです。
しかし、これを決めておいたおかげで、心拍数が上がりすぎないように調整しながら走ったり、インターバルなどの高負荷メニューはやることはありませんでした。

練習会でメニューが400mインターバルの時がありましたが、本来なら70秒後半で走るところを90~100秒前後で走ったりして、負荷がかかりすぎないよう工夫をしています。

そして先にも書きましたが、走るコースも工夫しています。
自宅から近い周回コースを走るようにしたり、自宅から離れたところを走る時も救急車は入ってこられる道を走ったりしました。
またキツくなったら休憩できるようコンビニやスーパー、公共施設があるルート設定にしたりしています。

また汗をかいて血液の濃度が濃くなると血圧が上がります。
それを防ぐために走る前には250~500mlくらい水分補給をしてから走り出し、走り終わった後も同じくらいの量の水分を補給するよう心がけています。
おかげで走っている最中にトイレに行くことが多くなっていますが、水分不足になるよりはいいです。

とりあえず走り続けられたことで、スピード感覚は落ちましたが、体力の低下は最小限におさえられたと思います。

そして生活面ではとにかくストレスをためないようにしました。
走ること以外も無理のない範囲でやったのでリラックスする時間が増えたと思います。
またそのおかげで睡眠時間も大幅に増えたことも体調が良くなる要因の一つでしょう。

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最後に

担当医からサブスリーを目指すための高負荷トレーニング実施の許可が出たので、徐々に負荷の高い練習をしていきます。

まずはサブ4、サブ3.5のペースを140前後の心拍数で走れるようにしていきます。
これは心拍数を上げすぎるのはまだ怖いということもありますが、140前後の心拍数で走れるスピードだと「快調走」に当たると思っています。

将来的にサブ3のペースである1km4分10〜15秒のスピードを140前後の心拍数で走れれば、楽にサブ3をできると思います。

また、インターバルもやりますが、全て追い込むのではなく、しばらくは徐々にタイムを上げていく走り方をします。
心臓の負担を下げるとともにカラダに疲労を残さないようにするためです。

まだまだ試行錯誤をしなければならないでしょうが、じっくりカラダを戻していきたいと思います。

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