僕が左足を故障し違和感が続いていた時、ある先生から「カラダのバランスが悪い」と指摘を受けました。
その時に体幹トレーニングを治療の一環としてやりましたが、片足バランスなどの「バランス系トレーニング」がうまくできませんでした。
左足の具合が悪いので当然と言えば当然です。
しかし、「眼」と「舌」を動かした後、バランス系トレーニングをすると完璧ではありませんができるようになっていたのです。
聞けば、「眼」と「舌」と「脳」は密接な関係にあるとのこと。
カラダのバランスが整えば、走るのは楽になります。
今回は「眼」と「舌」と「脳」の関係から、これらに刺激を与えて運動神経を活発化させる方法について考えてみます。
運動神経と「脳」
脳は大きく3つに分けられます。
「大脳」「小脳」「脳幹」の3つです。
それぞれ役割分担が決まっています。
それぞれの主な役割はこのようになっています。
(参照元:脳の仕組み働きについて)
大脳
人間の脳で最も発達した部分です。
前頭葉・側頭葉・頭頂葉、後頭葉に区別されます。
大脳は、情報を識別してそれに応じた運動を命令したり、記憶や情動、認知と行った人間がとる行動を担当しています。
小脳
筋や腱、関節からの深部感覚やバランス感覚、運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節するという、運動調節機能を担当しています。
脳幹
脳幹部は「間脳」「中脳」「橋」「延髄」から構成されています。
呼吸、血液循環など生命活動のコントロールをすると供に、知覚情報を大脳に伝えたり、運動指令を中継する機能を担当しています。
運動神経に関係するのは?
このような働きがあるのですが、運動神経に関して大きく作用するのは後頭部にある「小脳」と「脳幹」です。
運動に関することに対して命令を出す「小脳」と「脳幹」をうまく刺激してあげるとカラダのバランスをうまく取れるようになってきます。
そして「小脳」と「脳幹」の反応をよくするためには、この2つの脳に近いところを動かす必要があります。
「脳」と「動かしたいカラダの一部」の距離が短ければ、素早く命令がいくので、脳も運動神経も活性化します。
では、「小脳」と「脳幹」から近いいろいろな動きができるカラダの箇所はどこでしょう。
そうです。
「眼」と「舌」です。
「眼」と「舌」のエクササイズ
「眼」と「舌」を動かすことで、「小脳」「脳幹」に刺激を入れ運動神経を活発化できます。
それによりカラダの動きを活性化させたり、バランス感覚を良い方向へもっていくことができます。
眼のエクササイズ
まずは目を開いたまま眼球を上下に10秒間動かします。
10秒休憩の後、左右に10秒間動かします。
さらに10秒休憩した後、眼を右回りと左回り交互に10秒間動かします。
この時眼はできるだけ早く動かします。
以上で1セットです。
1セットが終わったら、今度は目を閉じて同じことをやります。
動かすことに集中するためです。
時間がなければ「目を閉じた状態」だけやってももいいでしょう。
舌のエクササイズ
まず思いっきり舌を突き出します。
「あっかんべー😛」をするイメージです。
これを5秒間やります。
余裕があったら舌を左右に動かしてください。
休憩をとった後、今度は口を閉じて左右の頬を舌で思いっきり押します。
片方5秒ずつやってください。
「あっかんべー」の状態が恥ずかしいという方もいらっしゃると思います。
そんな方は舌で頬の内側を押すエクササイズだけでも構いまません。
この2つのエクササイズをすると脳に刺激が入り運動神経も活性化します。
「眼→舌」の順番でやってもらうのがベストですが、片方だけでも十分刺激が入ります。
最後に
トレーニングの際、「眼」と「舌」のエクササイズをやる前とやった後のカラダの違いを感じてみてください。
特に片足立ちなどバランス系のトレーニングだと違いが出やすいと思います。
もし右が弱ければ、右側だけ「舌」のトレーニングをやってからバランス系のトレーニングをすると違ってきます。
手軽なトレーンングです。
バランス感覚を強化したい方にはぜひ試してもらいたいですね。