今やPCは生活必需品となりました。
PCに向き合う時間も多くなっています。
そしてPCで何かをする場合、ほとんどの方がPCを机の上に置き、イスに座って作業をします。
そうすると、カラダはどうなっているでしょうか。
「長時間同じ姿勢を取り続け動かすのは手だけ」という状態が続き、画面を見続けるため、目も一点を見つめるだけになります。
つまり「全身ほぼ動かない」という状態が続くのです。
そしてそれがランニングに悪影響を及ぼす可能性があります。
今回は「PC作業がもたらすランニングへの影響」についてお伝えしていきます。
足に鈍痛やしびれがある方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
PC作業中、少しづつ崩れる姿勢
(写真はイメージです)
PCに向かい合う始めた時は、誰もが良い姿勢をしていると思います。
しかし時間が経つにつれ、その姿勢が崩れていきます。
まずPCの画面を見つめるため、顔がPC画面に少しづつ近づいていきます。
顔が近づくことで首を突き出すような状態になっていくのです。
さらに人は座っている時アゴを引いているので、首を突き出した状態でPCの画面を見ていると目は「上目使いの状態」で固定されます。
そして首を突き出していると、自然と肩が上り力んだような感じになります。
そうすると胸をはることができなくなり、背中が丸くなってきます。
背中が丸くなると骨盤も後傾して、さらに姿勢が悪くなります。
最初から背もたれに寄りかかって座っていれば、背筋に力が入っていないので、姿勢が崩れるのは早いでしょう。
長時間姿勢が崩れていれば、「崩れた姿勢」が「普段の姿勢」になるのは必然です。
こうして悪くなってしまった姿勢がランニングフォームに影響してくるのです。
普段の姿勢がランニングフォームに影響する
長時間にわたり悪い姿勢をしていると、それが「通常の姿勢」となります。
そうするとランニングフォームに影響が出てくるのは当然です。
特にPCの画面を見るために顔だけ画面に近づけ、首を突き出した状態が身に付いてしまっているとカラダのバランスが全て崩れます。
「そして首を突き出していると、自然と肩が上り力んだような感じになります。
そうすると胸をはることができなくなり、背中が丸くなってきます。」
と先に書きました。
ランニングフォームにおいて肩が力んでしまい胸をはれていないということは、腕を振って前に進む力を生むことができないことを意味します。
そうすると上半身と下半身の動きの連動ができず、さらに骨盤が後傾しているので動きが悪くなり、カラダの一部に負担がかかり始めます。
また、このように書きました。
首を突き出した状態でPCの画面を見ていると目は「上目使いの状態」で固定されます。
目線が上になっていると、顔を正面に見た時に真っ直ぐ前ではなく少し上を見るようになってしまいます。
普通は目線を下げれば問題は解決するのですが、画面を見つめて眼球の動きも悪くなっていると、目線を下げるという行為が非常に疲れます。
そうするとカラダは顔の位置と向きを勝手に調整し始め、目線が正面をむくようにするのですが、この時に首だけ前に突き出した状態になりやすいのです。
この状態で走ると腰から上だけしか前傾姿勢を取っていない状態となり、ヒザや腰に負担がかかるようになってしまいます。
このようにしてPC作業で身に付いてしまった悪い姿勢がランニングフォームに影響してしまうのです。
カラダをセルフで調整する方法
まずは胸をはりカラダが真っ直ぐになっているかを確認しましょう。
全身がうつる鏡があればいいですが、ランニング中にショーウィンドウなどで正しい姿勢が取れているか確認してもいいと思います。
そして胸の筋肉と肩関節の間を押してみましょう。
ここが痛いと胸の筋肉が萎縮してしまっていて、胸がはれません。
状態を確認したら以下のエクササイズをしていきます。
- 目を上下左右にゆっくり動かす。
- 目を左に動かし、これ以上目が左を向けない状態になってから顔を左に向けるところまで動かす。左をやったら右も同じようにする。
- 立った状態で「2.」と同じように左を向いたらカラダを限界まで左にひねる。右も同じようにやっていく。
- ラジオ体操でやる「横曲げの運動」をするが、元に戻す時はできる限りゆっくり戻す。
- 立った状態で腕を肩の高さにあげ、顔と目線が正面を向いた状態で手を振りながら左右に広げていく。その時常に振っている手が視野に入るようにする。
これをやることで、目線からランニングフォームを調整していくことができます。
そして肩関節のところを押してみて痛みが少なくなっていれば、姿勢はある程度調整できているはずです。
最後に
故障がなかなか治らない方はマッサージ等の治療に通うだけでなく。カラダのバランスがどうなっているかも気にしてみましょう。
故障はカラダのバランスの悪さが原因です。
バランスが悪いことでカラダの一部に負担がかかり始め、壊れるのです。
そしてPC作業をする時、長時間同じ姿勢で作業をやってしまいがちですが、30分に1回はカラダを動かして、カラダが悪い姿勢を覚え込まないようにしたいものです。