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筋肉が邪魔になることはあるのか?

競技が違っても、選手の体型はほぼ同じということがあります。
柔道とレスリング、また球技全般などはそのように感じます。

陸上競技はどうでしょうか?
「短距離」「中距離」「長距離」「投てき」「跳躍」と種目が分かれていますが、それぞれのカテゴリーで体型はかなり違っています。

競技によって必要な要素が異なるため、全身を隅から隅までバランスよく鍛えても、全ての種目で上位に行けるかというとそうでもありません。

そうなると競技によっては「邪魔な筋肉」というものも存在することが考えられます。

今回は「筋肉が邪魔になることはあるのか?」ということについて考えてみます。

 

筋肉はあればあるほどいいのか?

人間は筋肉によってカラダを動かしています。
そして筋肉の発達の程度や筋肉の大きさによって発揮できる力が決まります。

つまり、同じ運動能力を持っている同士なら、筋肉が大きいほどパフォーマンスが上がるということになるはずです。
しかし、競技のトップクラスの選手の体格を見ると、筋肉が大きいほど有利かというとそうでもなさそうです。
競技種目ごとにかなり体格の差があります。

例えば「早く走る」という行為を見ても、得意な距離によって体格が違います。
100mと10000mの選手では体格は全く違います。

「走る」ということから考えてみても、筋肉が大きいからといって、いいことばかりではなさそうです。

 

筋肉はカラダを動かす「動力源」でも「お荷物」でもある

人間の体重は何から構成されているでしょうか。
「骨」「内臓」「水分」「脂肪」「爪」「皮膚」など色々ありますが、もちろん「筋肉」も含まれます。
当然、筋肉も「重さ」を持っています。

人間がスポーツで動作する時、筋肉も一緒に動かしていきます。
「重さがあるもの」を動かすわけです。
そうなると、重ければ重いほど動く時には「お荷物」になってしまう可能性も出てきます。

筋肉は大きく発達すれば、メリットとしてカラダを動かす動力源としての性能は上がります。
そして大きな力を発揮できたり、スピードを出す動作もすることができます。

その一方で、筋肉は「重さ」もあります。
デメリットとして筋肉が大きくなることで、動く時に「お荷物」となってしまうこともあるわけです。

筋肉が大きくなることで「重くなる」つまり「体重の増加」が「筋肉が邪魔になる大きな要因の一つ」となるのです。

 

長距離を走る上では「大きすぎる筋肉は邪魔」

ランニング マラソン ランナー レース

陸上における短距離のおいては筋肉の大きさはマイナス要因ではなくプラス要因です。
短距離選手の体格はボディビルダーのような肉体を持っている選手もいます。
筋肉を大きくすれば体重が増え、カラダは重くなりますが、その分大きな力を出せるようになり、スピードも上げられます。

一方、マラソンをはじめとする長距離に関してはどうでしょうか。
長距離を走る上では必要以上の筋肉は「お荷物」となってしまいます。
大きすぎる筋肉はデメリットになってしまいます。

長距離のトップ選手の体格を見ると短距離選手に比べ細身で筋肉のサイズは小さくなります。
長い時間をかけて長い距離を走る時、筋肉が大きいことはマイナス要素が大きいです。
カラダを移動させるには筋肉というエンジンのほかにそれを動かすためのエネルギーも必要です。
カラダが重くなれば、動かすためにより多くのエネルギーが必要になるのは必然です。

さらにランニングのパフォーマンスは最大酸素摂取量やAT値・LT値で決まります。

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筋肉は酸素も使って活動します。
長距離においては筋肉が大きくなりすぎると、「動き」だけでなく「呼吸」や「心肺機能」にとっても「お荷物」になりかねません。

長距離において、筋肉のつけすぎによる筋肉の肥大化はやはりマイナス要因でしかないのです。

 

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最後に

ただ、誤解しないでほしいのは「少なければ少ないほどいい」というわけではありません。
走るためには筋肉は必要不可欠なので、ある程度の筋肉の大きさは必要です。

長距離は近年の高速化もあり、持久力だけでなくスピードも要求されています。
そのため、カラダの能力を把握しながら、自分にとっての「理想の筋肉量」を見つけていく必要があります。

そして「理想の体格」「理想の筋肉量」の話は陸上競技だけではなく、全てのスポーツに当てはまります。
選手もコーチも日々研究していく必要がありそうです

 

参考資料

 

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