息子が保育園にいた時、いつも裸足で過ごしていました。
その影響で、我が家は一年中家では裸足で過ごすことになるのですが、息子が高校生になってもその習慣は変わりません。
今も家では裸足でいることが普通になっています。
その影響なのか、僕は地面を感じて走るのが好きです。
陸上競技場の芝生の上をシューズを脱いでダウンジョグすることも多いですね。
僕は裸足でいることをすすめています。
そして、ランニングシューズも厚底だけでなく薄底も履いてトレーニングすることが必要だと思っています。
今回は裸足もしくは裸足に近い状態で走るのはなぜいいのかということを考えてみましょう。
「ランナーの理想は飛脚である」という考え
僕は「ランナーの理想像は飛脚」だと思っています。
江戸時代に手紙や荷物を運んでいた、あの飛脚です。
今のような高性能シューズやウェアがない中で、江戸から京都まで数人でリレーしながら500km近くを約3~4日で走破するほどだったと言います。
条件が同じになれば、今のアスリートレベルといい勝負ができたはずです。
注目すべきは、長距離を走るのに履いていたのが「わらじ」だったということです。
ワラジは足の裏を保護するだけのものでしょう。
クッション性はもちろん反発性もあるわけがありません。
では飛脚はなぜ早く走れたのでしょうか。
飛脚の速さの理由を想像してみる
飛脚が活躍していた時代、道は土で多少でこぼこしていたと思います。
道が悪い中、効率よく走るためにはバランスをとりながら、できるだけカラダの軸をブラさないように走ることが必要です。
トレイルランニングをやっている方ならよくわかっていただけると思います。
そして飛脚は着地の際にくる地面からの衝撃をできるだけ弱めるために、
「地面を蹴らずに着地したら足をすぐ地面から離すように走った」
と考えられます。
そして早く走るためには前傾姿勢を取る必要があります。
そして前傾姿勢をとると自然に脚も前に出ます。
飛脚ははこのように前傾姿勢で体の重心を前に崩し、効率良い走り方で走っていたに違いありません。
現役ランナーの飛脚の違いは?
人間は生きる環境に合わせて生まれてきます。
日本人とアフリカ人、欧米人が体格が違うのはそのためです。
そして便利な現代社会の環境に合わせてカラダは変化していきます。
そしてせっかく運動を始めても、
「健康のためにスポーツしたら腰やひざが痛くなった。」
「マッサージをして一時的に楽になってもすぐまた痛くなる。」
そんな悩みを抱えている方は沢山いると思います。
現代は自分が動かなくても移動できる時代です。
カラダは意識して鍛えなければ、動けなくなる時代でもあるのです。
もちろんランナーも例外ではありません。
そして、今ランナーは高反発素材を使い、さらにカーボンの反発力を使って早く走れるシューズを手に入れることができます。
しかし、そのシューズで走って出たタイムが本当に自分の実力で出したタイムなのでしょうか。
日本を代表する選手は、多分どんなシューズを履いても早いと思います。
タイムを出せるランナーは何を履いても早いのです。
厚底高性能シューズだけで練習して、そのシューズでなければタイムは出せないというのは避けたいところです。
そして、本当の強さを持つランナーは飛脚のような効率の良い走りを身につけたランナーだと思います。
市民ランナーが飛脚のような強さを手に入れるには「裸足に近い状態」で走るのが一番のトレーニングになるでしょう。
そうすると練習では薄底シューズで走ってみたり、裸足もしくはシューズを脱いで走ることも練習の一環として取り入れる必要が出てきます。
最後に
マラソンを走るには「カラダの軸」と「前傾姿勢」が重要です。
飛脚のように走れるようになると、自然といいフォームで効率よく走れるはずです。
その上で現代の秘密兵器「厚底高反発シューズ」を使ってみましょう。
必ずや満足のいくタイムがだせ、筋力もついているので故障することも少なくなるでしょう。
もし飛脚が現代のシューズを履いたらどのくらいの時間で東京〜京都を走破できるのでしょうか。
ちょっとみてみたいですね。
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